STORY
お米でできたアウトドアスプレーが
できるまで
ファーメンステーションのアウトドアスプレーの原料は、自社ラボで製造している岩手県の「お米でできたエタノール」、ネパール産フェアトレードのエッセンシャルオイル、新潟の杉水。由来のわかる素材を厳選して配合し、香り高いアウトドアスプレーが完成しました。
ー なぜアウトドアスプレーを?
ファーメンステーションのエタノールは独自の製法により、まろやかな香りがします。この特徴を活かした製品を作れないかなと考えていた時に、巷ではデング熱が流行していました(2014年頃)。「屋外で過ごす際に役立つスプレーが作れないか」。そう考えて誕生したのがこのアウトドアスプレーです。
ー エタノールの用途
エタノールはアルコールの一種です。消毒液や病院で注射の前に塗るスーとしたものでおなじみかもしれません。実は生活に非常に身近なもので、消毒液の他、化粧品、香水、消臭スプレー、頭髪スプレーから、お酒やチューハイの原材料などさまざまなものに使用されています。
国内で流通しているほとんどは、海外のサトウキビ、トウモロコシから作られていますが、私たちはお米から製造しています。エタノールには、揮発性が高く、水にも油にも混ざるという特徴があり、アロマスプレーに用いる香り成分(精油)を水と混合し、揮発させるために使用しています。
ー ネパール産フェアトレードのアロマオイルを厳選
香りは石油由来成分を使わず、植物由来のエッセンシャルオイルを厳選しました。
ヒマラヤ山麓のネパールとインドで製造されているアロマオイルは、ネパールの山岳民族や農村で暮らす人々の雇用の拡大、事業収入の向上を目的とするフェアトレード団体が運営、製造をしています。
雄大なヒマラヤ山脈でワイルドに育った原生地の樹木や花々を、山岳民族の方々の手作業で収穫、洗浄、乾燥、分類をしてから蒸留します。作業にはトラクターやチェーンソーなどの機械は使わず、収穫から運搬、蒸留までのすべての工程を人の手で行います。そのため、オイル採取のために、原生林の樹木が無駄に伐採されることがありません。収穫された原料は、現地で拾って来た薪や小枝を焚いて、近くの湧き水を用いて12~30時間をかけて蒸留させます。「精油以外は何も持ち込まない、何も持ち出さない」がモットーで、蒸留後の残さは肥沃な大地に還っていきます。
ー 屋外でも役に立つ香りのスプレーに
精油自体がもつ特徴や香りの効果についてフィリピンやタイの方々に相談。
古くから、虫が苦手とする香り、防虫、抗菌などといった効果をもつ精油を採用し、ブレンドしました。
・シトロネラ:集中力もアップすると言われている爽やかな香り。
・シダーウッド:落ち着いていながらも重くない豊かな森林の香り。
・ユーカリ:清涼感のある深い香りが特徴。
・和ハッカ:清涼感と爽快感のあるスーパーリフレッシュナー。
これらに、爽やかなレモングラスと、華やかなパルマローザをミックスしています。
ー 新潟の越後スギの蒸留水を利用
エタノールと精油に加える水は、ただの水ではなく、新潟の越後杉の間伐材を木杭に加工する際に出るおが粉と天然水を使って蒸留している貴重なスギ水を使っています。これにより、深い香りの製品が完成しました。また、保湿効果を持たせるため、植物由来のグリセリンも追加しています。
このように、さまざまな思いと多くの方のご協力でうまれたのが「アウトドアスプレー」です。
この商品が、楽しい時間のお供になりますように。
わずかでも、この商品がうまれた水田、ヒマラヤ山麓、新潟の里山の風景が皆様の心を通り過ぎますように。
ずっと長い間、皆様に愛される商品になりますように。
と考えています。